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第二回鮭オーケストラ単独公演

2017年12月16日(土曜日)

三軒茶屋Heaven'sDoor

開場19:00 開演19:30 

全自由¥2,000(税込・ドリンク代別)

桂木ヤコブソン・インタビュー

聞き手・谷 たたみ

—今回約二十年ぶりのワンマン
ライブということでまずは長年の沈黙を破って再び我々の前でやる気になった理由は?
桂木 お金が貯まったんです。
—え?お金ですか?
桂木 はい、二十年間毎月少しずつゆうちょで貯めてそれでこの間ようやくコンサートをやれるくらいのお金になりました。
—別に充電してたとかそういう事じゃなかったんですか?
桂木 あぁ、違います。まぁ結果的にはそういうことでもあるのかもですけど。
—というと?
桂木 結局のところ僕がいなくても世の中は回るって事で。でもそれを半分疑いながら生きていた所もあって。だからその事実に絶望しようと思って。それを長い間かけて確かめたくて。

—ヤコブソンが世の中にいなくても何の問題もない事実を?
桂木 はい。でも残念な事に絶望、出来なかったんですよね。絶望じゃなく僕を待っていたのは希望でした。まだ先があるという希望。
—はぁ。
桂木 これで世の中と区切りがつけられるって思ったのに蓋を開けてみたらこの様で。
—ちょっと言ってることがよく分かんないんですけど
桂木 その状況に陥った時は非常にタチが悪かったです。
—よっぽど今のこの状況の方がタチ悪いんで話変えますね、今回十二月十六日のワンマンライブと同時にリリースされる音源は十五年前にあった曲が2曲と新曲が十数曲収録されるとのことで何曲か聴かせていただいたんですが、どれも新しくもあり時代遅れな楽曲に感じました。
桂木 最高の褒め言葉です。
—何か今回のコンセプトはあるのですか?
桂木 今回のレコードを通して友達ができたらいいなと思っています。
—はぁ、そうですか。では話を戻しまして年末に控えるワンマンライブの意気込みを。
桂木 今回のコンサートを通して友達ができたらいいなと思…
—どうもありがとうございました

(※今回のインタビュー、桂木ヤコブソンが質問に答える度に尋常じゃない間を取るので終了までに4時間かかりました)

—そもそもの話なんですけど鮭オーケストラって何なんですか?
鮭 貴様ケンカ売ってんのか
—いや、多分皆さんあんま知らないんじゃないかなって
鮭 そうですね、鮭オーケストラっていうのは僕の個人名でして元々は芸人なんです。
—どういったスタイルで活動されているんですか?
鮭 主に一人コントです。自分とは別のキャラクター、別人格を演じる方法を取っています。テーマとするのは世の中とうまく付き合えない浮かばれていない人間を扱うことが多いですね。
—今回実に6年ぶりの単独公演との事でそちらのお話も。
鮭 お願いします。
—前回(『第一回鮭オーケストラ単独公演・木綿の布』)は、ある落語家の生涯を一人芝居の形で演じ所も演劇の老舗劇場「下北沢OFFOFFシアター」と非常に演劇色の強いライブでしたが今回は打って変わって老舗音楽ライブハウス「三軒茶屋HEAVEN'SDOOR」で行うということですが。
鮭   ずげぇ老舗老舗言いますね
—最近憶えたんです。ちなみに今回こちらのハコでやる事となった経緯は?
鮭   僕が演じているキャラクターで桂木ヤコブソンというフォークシンガーがいまして元々はYouTubeなどを使って架空のMVを何曲か作ってアップしてたんですよ。気持ちの悪りぃやつを。ネット上だけで細々とやってたんですがある時なんかの曲を聴いてくださった方から「ヤコブソンさんの曲を生で聴くにはどこに行けばいいですか?」ってメッセージがあって、そっからCD欲しいとか見たいとか何人かの方々に言ってもらえて。
—架空のキャラクターが一人歩きしたと。
鮭   最初はライブなんてやるつもり一切なかったんですがそれじゃあせっかくならやってみようかってことになって去年くらいから桂木ヤコブソンとしての活動を(音楽)ライブでも始めるようになったんですね。
—じゃあ元々はYouTubeにMVだけをアップしてたって事ですね。
鮭   はい。まぁ、それはさっき俺が言ったんだけど。全然音楽ライブなんかやった事無い中でヘブンスに弾き語りで出させてもらってそっからありがたいことに一年以上も懲りずに使っていただいて。そのおかげで今までお笑いだけやってた時には会えなかった人たちにも会えたし僕の事を知ってもらえる機会も前より増えまして。
—ヤコブソンでライブをやる前のここ何年の創作活動は映像だけでした。直接同じ空気の中で表現するライブの感覚も久しぶりだったんじゃないですか?
鮭   かなり。それがきっかけで単独公演を6年ぶりにやろうって思ったんです。またライブで何かできるんじゃないかって。そこで公演のメインを何にしようかと考えた時にこの機会をくれたのも色んな体験ができたのもヤコブソンさんのおかげな訳で。だからやっぱり今回の主役はヤコブソンさんだろうと。なら会場もお世話になっている三軒茶屋HEAVEN'S DOORでやりたいなと思った訳です。
—ある種のヤコブソンへの恩返しという事ですね。
鮭   そうかもですね。
—どんな公演になるでしょうか
鮭   内容に関しては具体的なことは言えないってかまだ考えてないですが音楽ライブにはなると思います。とは言え僕は自称お笑い芸人なのでやっぱりメインは笑いになると思います。音楽ライブの体をなしたお笑いライブにしたいとは思っていますとは言えその為には音楽が稚拙だと笑いも半減どころか死んでしまうので本気でやります。出来るだけいい曲作るしスタジオNOAHでいっぱい練習します
—コヤーマの方が安いですよ、では最後にお伺いします。
鮭   はい。
—最後に、鮭オーケストラって何なんですか?
鮭   あれ、俺アルツハイマーなのかな?最初に答えたような気がするんですけど…。えー鮭オ—ケストラは様々な表現方法を用いて創作活動を行う日本人です。その全てにおいて笑いと意表をテーマに創作してます
—このインタビューもね(笑)
鮭 あれなんですね、笑うと歯茎がムキ出しになるタイプなんですね。
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